上白石家の成長過程において決定的なターニングポイントとなったのが、父親の海外日本人学校赴任に伴うメキシコ滞在です。萌音さんが小学3年生から5年生までの約3年間(2006〜2009年)、一家はメキシコのアグアスカリエンテスで生活を送りました。
当時の萌音さんは内向的な性格で、人前で自己主張することに強い抵抗感を抱いていました。しかし、街中に陽気な音楽が鳴り響き、見知らぬ人同士でも歌って踊るラテン文化の渦に飛び込んだことで、内面の殻が劇的に打ち破られます。現地では言葉が通じなくても、歌や身振り手振りで感情を伝え合えるという原体験を得たことが、ミュージカルや演技へ向かう決定的な導火線となりました。
異国の地で孤立しないよう、週末には家族総出で小旅行に出かけたり現地の市場を歩いたりした経験は、家族4人の絆を強固に結びつけました。公用語であるスペイン語を自然に耳にし、帰国後も英語や語学学習へ高い意欲を持ち続けた結果、現在見せる堪能な英語スピーチや海外舞台での活躍へと結実しています。