かつて大手芸能事務所ライジングプロダクションの看板として、過密なスケジュールをこなしていた西内まりや。映画『キューティーハニー TEARS』での体当たりのアクション主演や、フジテレビ系月9ドラマ『突然ですが、明日結婚します』でのヒロイン抜擢など、彼女のキャリアは順風満帆そのものに見えた。
だが、その華やかなスポットライトの裏で、心身の限界は静かに近づいていた。当時の芸能界における多忙を極めるシステムと、自身が思い描くクリエイティブな表現との乖離。過剰なプレッシャーの中で抱えた葛藤は、やがて表舞台からの長期離脱という決断へと結実する。周囲の過熱する報道をよそに、彼女は一度立ち止まり、自分自身の人生を取り戻すための時間を必要としていたのだった。