関東側の横須賀港を23時45分に出港し、翌日21時00分に北九州の新門司港へと着岸する。この所要時間およそ21時間という緻密な運行スケジュールは、運航を担う東京九州フェリー株式会社の鋭い戦略の賜物だ。都市部の渋滞時間を完全に回避し、乗船直後から即座に睡眠へ充てられる合理性が支持されている。
しかし、行楽シーズンや連休ともなればプレミアチケット化は避けられない。特に個室タイプの客室は一瞬で満席となるため、緻密な手配計画が不可欠だ。攻略の鍵を握るのは「東京九州フェリーWeb予約プラットフォーム」の使いこなしにある。乗船日の2ヶ月前、日付が変わる午前0時の予約開始と同時に完売することも珍しくない。事前にアカウントを作成し、クレジットカード情報や同乗車情報を登録しておくことが勝算を分ける。さらに、キャンセル料が発生し始める出港直前のタイミングに生じる「戻り席」を監視する手法も、通の間で実践されている隠れた裏ワザだ。