歴史的一戦において、歴史的勝利の理由と勝因分析を行う上で欠かせないのが、モロッコを率いるワリド・レグラギ監督の卓越したゲームプランと戦術遂行力です。
当時のサッカーモロッコ代表 注目選手であったアクラフ・ハキミやソフィアン・アムラバト、アゼディン・ウナイらは、中盤から自陣ペナルティエリア手前にかけて強固なブロックを形成。ブラジルの最大の強みであるヴィニシウス・ジュニオールやロドリゴによる個の突破に対し、常に2人から3人が連動してコースを塞ぎ、自由なスペースを徹底的に消し去りました。
一方、当時のサッカーブラジル代表 スタメンは、ネイマールを負傷で欠く中、暫定指揮官のもとでアンドレイ・サントスやロニといった代表キャップの浅い若手を先発に抜擢。中盤でのパス配給が停滞し、守備の切り替え(ネガティブ・トランジション)で遅れを取る場面が散見されました。
デュエル(地上戦の競り合い)における勝率はモロッコが54%を記録し、ボール奪取から素早く相手SBの裏を突くカウンターの鋭さでブラジルを圧倒。単なる番狂わせではなく、中盤の制圧と局面のインテンシティ(強度)における完全勝利であったことが各種スタッツからも裏付けられています。