インターネット上や愛鳥家の間では「オスはよく喋るが、メスは喋らない」という説が広く知られています。実際の現場データと行動生態学の観点から、この噂の真偽を検証します。
結論から言うと、オスの方が圧倒的におしゃべりを覚えやすい傾向にあります。野生のオスはメスの気を引くために多彩な鳴き声を組み合わせて「求愛ソング(ラブソング)」を歌う習性があり、音を模倣する脳の神経回路(発声学習領域)がメスよりも発達しているためです。一方、メスは巣作りや産卵・抱卵にエネルギーを集中させる生物学的役割を持つため、外部の音を積極的に真似る動機がオスほど強くありません。
ただし、「メスは絶対に喋らない」というのは誤解です。飼い主との間に極めて強い信頼関係が築かれている場合や、知的好奇心が旺盛な個体であれば、メスであっても明瞭に単語を喋る事例は多数確認されています。
セキセイインコの性別の見分け方(鼻の蝋膜カラー判定)
おしゃべりを期待して幼鳥を迎える場合、性別の見極めが重要になります。セキセイインコの性別は、くちばしの根元にある「蝋膜(ろうまく)」と呼ばれる鼻の皮膚の色で判断します。