本作の規模の大きさを物語るのが、配給をめぐる大手映画会社の水面下の動きだ。日本映画界の二大巨頭である東宝と松竹が、劇場公開の主導権を握るべく激しい綱引きを繰り広げている。双方が提示する条件は異例の規模に達しており、興行関係者の間でも緊張が高まる。
全国の大規模シネコンを押さえたい東宝に対し、ミニシアター網や地方劇場との太いパイプを活かした長期興行を提案する松竹。映画館のスクリーン数が限られる中、どちらがこの超話題作を手中に収めるかは、今年後半の興行勢力図を直接塗り替える決定打になる。配給決定の正式発表を前に、両社の攻防は最終局面を迎えている。