解散劇の記録において、最も鮮烈な記憶として語り継がれているのが2005年の劇的なドラマだ。小泉純一郎首相(当時)は、郵政民営化法案が参議院で否決されるや否や、間髪をいれずに衆議院を解散。「郵政民営化に賛成か反対か」という極めてシンプルな二項対立を有権者に突きつけた。
この郵政解散(2005年衆議院議員総選挙)において与党は、反対派の自民党議員に対して「刺客」と呼ばれる対立候補を次々と擁立。メディアをフル活用した演出は凄絶を極め、結果として自民党は単独で300議席を超える大勝を収めた。明快なメッセージとインパクトのある人物配置が、無党派層を爆発的に動かした象徴的な事例と言える。