世界的な建築家・隈研吾氏と隈研吾建築都市設計事務所が設計を手掛けたことで、この施設は竣工当時から大きな話題を呼んだ。全体を貫くテーマは「本の森」デザインコンセプト。地元・滋賀県産の木材を贅沢にあしらったルーバーが、まるで木漏れ日が差し込む本物の森の中に身を置いているかのような感覚を醸し出す。
日本の伝統的な木組技術と先端工法を融合させた構造は、日本の現代木造建築におけるひとつの到達点といえる。視界を遮らない開かれたレイアウトと、木材の温もりが響き合う公共建築デザインの美しさは、そこにいるだけで心が解きほぐされていくような不思議な感覚をもたらしてくれる。