食事中や食後数分以内に現れる初期症状は、粘膜の局所的な反応から始まる。唇の腫れ、舌の痺れ、喉がイガイガと締め付けられるような不快感。これらはすべて、免疫グロブリンE(IgE抗体)がトマトの成分に過剰反応し、ヒスタミンをはじめとする化学伝達物質が放出された結果だ。
症状が進行すると、影響は口腔内だけにとどまらない。皮膚には激しい痒みを伴う紅斑や蕁麻疹が広がり、消化器系では急激な腹痛や吐き気、下痢が引き起こされる。さらに進行した場合、気道が腫れ上がって呼吸困難に陥るアナフィラキシーショックへと急速に悪化する恐れがある。
軽症と重症の境界線は極めて曖昧だ。前回は口元の違和感だけで済んだからといって、次回も同じ程度で収まるとは限らない。疲労、睡眠不足、アルコール摂取、激しい運動などが重なると、アレルゲンの吸収スピードが一気に跳ね上がり、重篤な全身反応の引き金を引く。