国内で取締りが厳走化する一方で、海外では「BOSOZOKU」という単語がひとつの独立したカルチャーブランドとして独り歩きを始めている。アメリカや欧州、さらには東南アジアのカスタムカー文化において、極端に突き出た竹ヤリマフラーや巨大なデッパ(フロントスポイラー)、鮮やかなエアブラシペイントが「80sレトロフューチャー」のクールなアイコンとして再評価されているのだ。
海外のクリエイターたちは、日本の暴走族が作り出した独自の造形美をサイバーパンクやアート文脈として解釈し、ハリウッド映画の劇中車や有名ファッションブランドのランウェイに盛り込んでいる。本国日本で「迷惑行為」として排除されたスタイルが、海を越えた先で純粋な「サブカルチャーのアート」として讃えられるという、皮肉な逆輸入現象が起きている。