司会者としての顔が広く知られる愛川さんだが、その原点は日本映画界に刻まれた輝かしい俳優としての足跡にある。特に東映が世に送り出した大ヒットシリーズ『トラック野郎』は、彼のキャリアにおける金字塔だ。
盟友・菅原文太さんが演じる「一番星」こと星桃次郎と、愛川さん演じる「やもめのジョナサン」こと松下金造。この二人が繰り広げるコミカルで情に厚い掛け合いは、当時の日本列島を熱狂の渦に巻き込んだ。実はこの企画自体、愛川さんが自ら発案し、菅原さんとともに映画会社へ持ち込んだものだった。エネルギッシュな昭和の熱気をスクリーンに焼き付けた二人の友情と存在感は、今も映画ファンの心に鮮烈に焼き付いている。