法廷で開示された証拠物件の中で、特に強い衝撃を与えたのが、事件発覚直前に交わされた未公開のチャットログとSMSのやり取りである。違法ブックメーカーの男から「なぜ電話に出ないんだ」と脅迫めいたメッセージが届く中、水原氏が焦燥感を募らせていく様子が生々しく記録されていた。
メジャーリーグベースボール(MLB)開幕戦の夜、韓国・ソウルのホテルの一室で何が語られたのか。開幕戦直後のクラブハウスで水原氏が突如として告白を始めた直後、二人がホテルの部屋で対峙した際のテキストメッセージが裁判資料として浮上した。大谷翔平選手が「本当のことを言え」と詰め寄るのに対し、水原氏が言い逃れを重ね、自責と混乱の言葉を交わしていた記録は、長年築かれた信頼関係が一瞬で瓦解した瞬間を残酷なまでに切り取っている。