夜の帳が下りる頃、標高900メートルの高地に現れるのは息をのむようなパノラマだ。岐阜県内の山間部、とりわけ奥美濃エリアでは、空気が澄み渡る夜間に肉眼で天の川がくっきりと浮かび上がる。取材班が足を踏み入れたのは、一般の旅行予約サイトにはまだ掲載されていない会員限定のプレオープンプランを提供する秘密の隠れ家だ。
ウッドデッキに据えられた専用露天風呂に浸かると、肌にまとわりつく柔らかな泉質と、頭上に広がる漆黒の銀河が感覚を狂わせる。湯気越しに見上げる流星群。この圧倒的な星空絶景を独占できる穴場施設は、あえて看板を出さず、林道の奥深くに点在している。支配人は「静けさそのものを買い取っていただくのがコンセプト」と声を潜める。日常の雑音を消し去るこの体験こそ、都会人が求めてやまない特効薬に違いない。