リモートワークとオフィス出社が混在するハイブリッドワークが定着した今、鞄に求められる機能は劇的に変わった。本革のブリーフケースは時に重すぎ、テクニカルなバックパックはスーツの肩を痛める。その中間にすっぽりと収まったのが、堅牢なキャンバストートバッグだった。
日本の小売・ライフスタイル産業を牽引してきた株式会社良品計画は、生活者のそうした無意識の違和感をすくい取るのが巧みだ。過度に主張せず、どんな服装コードにも寛容に馴染む佇まい。書類もPCもお弁当も無造作に放り込める寛容さこそ、めまぐるしい日常を生きる現代人が最後に求める価値なのかもしれない。