溶連菌と診断された場合、感染症内科学のガイドラインが推奨する第一選択薬は「ペニシリン系抗生物質」だ。ペニシリン系にアレルギーがある場合を除き、この抗菌薬を的確に投与することが治療の根幹となる。
ここで多くの大人が陥る致命的なミスが「自己判断による服薬中断」だ。薬を飲み始めて24〜48時間もすれば劇的に熱が下がり、喉の痛みも引いていく。しかし、菌はまだ体内から完全に消え去っていない。処方された日数(通常10日間前後)を飲み切らずに途中でやめてしまうと、リウマチ熱や急性糸球体腎炎といった重篤な後遺症を引き起こすリスクが跳ね上がる。症状が消えても、処方薬は最後の一粒まで飲み切ることが鉄則だ。