映画『ハリー・ポッター』や『ファンタスティック・ビースト』シリーズの壮大なセット、衣装、小道具、特殊効果の裏側を体感できる「ワーナーブラザース スタジオツアー東京」。開園から時を経た現在も、その熱量は衰えるどころか、緻密な展示更新やシーズン限定演出によってリピーターを増やし続けています。
しかし、来場前に絶対に把握しておくべき根本的な前提があります。それは、当施設が東京ディズニーリゾートやユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)のような「乗り物に乗って楽しむアトラクション型テーマパーク」ではなく、「能動的に歩いて映画美術の叡智を鑑賞する体験型ウォークスルー施設」であるという点です。
展示総面積は約3万平方メートル(東京ドーム約0.6個分)におよび、屋内・屋外を合わせた歩行距離は平均して約4km〜5kmに達します。この空間構造と展示密度の高さを理解せずに「半日程度で気軽に立ち寄れる観光スポット」と誤認して入場してしまうと、足腰の疲労や時間切れによって後半のクライマックス(ダイアゴン横丁やホグワーツ城の巨大模型)を駆け足で通過せざるを得ない事態に陥ります。