これほどの社会的成功とダンディな魅力を誇りながら、私生活において結婚を選択しない、あるいは独自のライフスタイルを貫く名優たちも存在します。ネット上では時折、「60代独身男性俳優の真相」として、健康不安や孤独死への懸念、あるいは過去の恋愛にまつわる憶測記事が飛び交うことがあります。しかし、取材現場から見えてくる実態は、世間の紋切り型のイメージとは大きくかけ離れています。
自らの美学を貫く大物俳優たちの多くは、極めて自立したストイックな日常を送っています。あるベテラン芸能記者は次のように語ります。
「独身を貫く60代俳優の方々は、孤独に苛まれているどころか、自分の時間と肉体管理を完璧にコントロールしています。毎朝のルーティンワーク、徹底した食事制限、舞台や撮影に向けたトレーニングを寸分の狂いもなくこなす。他人にペースを乱されたくないというプロ意識の結果として、独身という形を選択しているケースがほとんどです」
一方で、家庭を持つ60代俳優たちのパートナーシップにも成熟した特徴が見られます。妻を事務所の社長として二人三脚で歩む遠藤憲一や、お互いの独立した仕事を尊重し合う唐沢寿明・山口智子夫妻のように、昭和的な家父長制ではなく、対等な「人生の戦友」としての絆を築いているケースが目立ちます。
世間が抱く「老後の孤独」というステレオタイプを軽やかに裏切り、自らの人生の主権を完全に握りしめている姿こそが、彼らの立ち居振る舞いに余裕と色気を与えている本質と言えます。