「鼻うがいを毎日続ければ蓄膿症は治るのか」という疑問を抱く方は非常に多いです。結論から言えば、鼻うがいは症状の緩和や治療の補助として極めて有効ですが、鼻うがい単独で蓄膿症を根本完治させることは困難とされています。
2026年時点の日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会などのガイドラインでも、慢性副鼻腔炎に対する鼻洗浄の効果は高く評価されています。鼻粘膜の線毛運動を活性化させ、抗原や粘稠な分泌物を物理的に除去することで、薬の浸透を高める土台を作ります。
特に、膿混じりの粘液が喉の奥へ垂れ落ちて咳や不快感を引き起こす「後鼻漏(こうびろう)」に対しては、洗浄によって喉へ落ちる分泌物の絶対量を減らせるため、確かな自覚症状の改善経緯を辿るケースが多く報告されています。ただし、副鼻腔の奥深くに詰まった粘膜病変や構造異常(鼻中隔弯曲など)は、適切な抗菌薬治療、ステロイド点鼻薬、あるいは内視鏡手術を組み合わせなければ根本的な解決には至りません。