数字の平均値だけでは見えてこない、生活のリアルな実態を検証すべく、大手掲示板やSNS、知恵袋に投稿された単身者の告白を徹底調査しました。そこには、構造的な問題に直面した人々の生々しい実体験が溢れています。
「都内の築25年木造アパート(1K)に住んでいますが、1月の請求書を見て凍りつきました。なんと1万4,200円。ペットを飼っているわけでもなく、暖房の設定温度は21℃なのに信じられません」(20代・IT勤務男性)
「オール電化のデザイナーズマンションに憧れて引っ越した結果、冬の電気代が2万3,000円に到達。ガス代がかからないとはいえ、光熱費全体が完全に予算オーバーです。夜間にお湯を沸かすエコキュートの設定が初期化されていて、昼間の高い電気代で沸き増ししていたのが原因でした」(30代・販売職女性)
現場取材を通じて浮かび上がったのは、建物の「断熱性能の格差」です。気密性の高い鉄筋コンクリート(RC)造のマンションに比べ、木造や軽量鉄骨造のアパートは窓周りや壁面から外気が侵入し、暖めた空気が凄まじいスピードで逃げていきます。その結果、エアコンのサーモスタットが常にフルパワー運転を継続し、知らず知らずのうちに電気メーターを高速回転させてしまうのです。