SNSの拡散によって人気が高まる一方、現地を訪れた読者が戸惑いがちな「よくある誤解」や「知られざる盲点」がいくつか存在します。
第1の誤解は、「敷地内のすべての施設が無料で見学できる」という思い込みです。赤レンガ棟の外観散策や芝生広場、ショップ、イオンモール内の本棚鑑賞は入場無料ですが、歴史的価値の高い「クラフトセンター&ノリタケミュージアム」への入場には入館料(大人500円)が必要です。展示のクオリティは非常に高いものの、完全無料の公園施設と誤認して訪れると入場ゲートで戸惑うことになります。
第2の盲点は、「蔦屋書店の巨大本棚の上段にある本」に関する誤解です。SNSの写真を見ると天井までぎっしり本が詰まっているように見えますが、上層部分の棚に並んでいるのは撮影用のディスプレイ(フェイクブック)です。実際に手に取って購入・試し読みができるのは手の届く下段の書籍に限られます。また、階段付近は一般の利用客も頻繁に行き交う通路であるため、長時間の占有撮影や三脚の持ち込みはマナー違反・制限対象となる点に注意が必要です。
第3の盲点は、「ノリタケの森ゾーン」と「イオンモールゾーン」の雰囲気の差異です。静謐で落ち着いた歴史的庭園の情緒を期待している人と、最新の大型ショッピングモールを目的に訪れる人では、求める体験が異なります。静かに過ごしたい大人の旅なら平日の午前中からクラフトセンターやレストラン キルンを中心に巡り、ショッピングやエンタメを満喫したいならモール側を主軸に据えるなど、目的に応じたエリアの使い分けが肝要です。