初めて暖簾をくぐる際、券売機の前で立ち尽くさないために佐賀ラーメンいちげんメニューの全貌と正しいオーダー手順を把握しておく必要があります。基本となるのはラーメン、卵入りラーメン、そして海苔を軸にした各種セットです。
看板である「いちげんラーメン生卵トッピング」は外せません。佐賀ラーメンにおいて生卵は単なる具材ではなく、スープを完成させるための最終調味料です。提供された直後は卵を崩さず、まずは純豚骨本来のソリッドな旨味と香りを味わいます。その後、中盤で黄身に軽く箸を入れ、麺に絡め取るようにしてすすることで、まろやかなコクが口内を満たします。スープ全体にかき混ぜてしまうと温度が下がり輪郭がぼやけるため、「麺に黄身をディップして食べる」のが通の流儀です。
さらに特筆すべきは、全国の海苔関係者をも驚嘆させる有明海苔佐賀ラーメンいちげんの存在です。ここでは一般的なラーメン店で使われる量産品の板海苔とは次元が異なる「一番摘み(初摘み)海苔」のみが供されます。注文時には「焼き海苔」と「干し海苔」の選択、あるいはその両方が付いた贅沢なセットが用意されています。
取材に基づくいちげん佐賀海苔の食べ方の神髄は以下のステップです:
- 焼き海苔の場合:香ばしい磯の香りとパリッとした歯ごたえを味わうため、スープに半分だけ浸し、麺をくるむようにして素早く口へ運ぶ。
- 干し海苔(味・香り・口溶けが極上の逸品)の場合:スープの熱で一瞬にして繊維がほどける特性を持つため、レンゲの上でスープに浸し、あえてトロトロに溶かしてから麺やスープと一緒に啜り込む。
麺の茹で加減についても明確な原則があります。博多ラーメンに慣れた客が思わず「カタ麺で」と注文しがちですが、店主や熟練の常連客が推奨するのは「普通」あるいは「やわ麺」です。自家製の中太ストレート麺は、しっかりと芯まで熱を通すことで小麦の甘みが引き出され、ゼラチン質の高いスープを余すことなく抱き込みます。バリカタでは麺とスープが乖離してしまい、同店の真価を半分も享受できません。