慢性痒疹にはいくつかの病型が存在し、臨床現場で特に比較されるのが結節性痒疹(けっせつせいようしん)と多形慢性痒疹の違いです。どちらも激しい痒みを伴う点では共通していますが、発疹の形状と分布に明確な違いがみられます。
結節性痒疹は、直径数ミリから1センチ以上の硬く隆起したイボ状の結節が単発〜多発し、主に手足(四肢)にドーム状の硬いしこりとして孤立して現れます。一方、多形慢性痒疹は体幹を中心に広範囲にわたり、平らな赤みやカサブタ、隆起が網目状や地図状に融合しながら混ざり合って生じるのが特徴です。
日本皮膚科学会の診療ガイドラインにおいてもこれらは明確に分類されており、皮膚科専門医による視診やダーモスコピー、必要に応じた皮膚生検によって正確に診断が下されます。