警察関係者や二輪インストラクターへの取材によると、タンデム走行時の事故要因として最も多いのが「急激な車両挙動と同乗者のパニック」です。後部座席に同乗者が乗ると、車両全体の重心が後方かつ高くなり、ブレーキング時の制動距離が大幅に伸びるほか、カーブでの旋回感覚が一人乗り時と一変します。
SNSやツーリングコミュニティで報告されるトラブル事例を検証すると、以下のような現場ならではの危険性が浮き彫りになっています。
「同乗者がカーブで怖がって反対側に体重をかけ、車体が起き上がってセンターラインを越えそうになった」「発進時に急加速したため、パッセンジャーが後ろに振り落とされそうになりヘルメット同士が激突した」
タンデムを成功させるためには、運転者の丁寧なスロットル・ブレーキワークはもちろんのこと、同乗者に対しても「カーブでは運転者の背中に密着し、同じ傾きを維持する」「足はタンデムステップから絶対に離さない」といった事前のレクチャーを徹底することが不可欠です。