病院が配布する「入院準備チェックリスト」は、医療行為を円滑に進めるための最低限の指定に留まります。実際に数日間の床上生活を経験した患者たちが口を揃えて「これがなければ耐えられなかった」と証言するアイテムには、明確な共通点があります。
その筆頭が、延長コードS字フックの組み合わせです。病室のコンセントはベッドのヘッドボード裏や足元の壁際など、患者の可動域から離れた位置に設置されているケースが大半を占めます。点滴チューブに繋がれ、起き上がることすら激痛を伴う状態において、3メートル前後の延長コードが手元にあるかどうかは死活問題です。さらに、ベッドサイドレールにS字フックで小さめのトートバッグやコードの口を固定しておけば、スマートフォンやメガネ、ティッシュに寝たまま手を伸ばせます。点滴台のポールにも引っ掛けられるため、移動時の荷物保持にも絶大な威力を発揮します。
費用対効果の面で圧倒的な支持を集めるのが入院便利グッズ100均アイテムです。特に寝たままでも水分補給ができる「ペットボトル用ストローキャップ」、乾燥した病室内で重宝する「大判ウェットティッシュ」、そして夜間巡視の懐中電灯の光や同室者のモニターアラーム音を遮断する「立体型アイマスク」と「遮音耳栓」は、必須級の装備と言えます。
加えて、精神的な消耗を防ぐための入院暇つぶしグッズの選定も見逃せません。病棟内Wi-Fiの整備は進みつつあるものの、回線速度が極めて遅い病院や有料設定の施設も依然として存在します。ギガ不足による孤立を防ぐための大容量プリペイドSIMやモバイルWi-Fiの準備、ノイズキャンセリング機能付きイヤホン、電子書籍リーダーは、無味乾燥な入院生活における精神的な防壁となってくれます。