頬骨を押すと痛い原因は何科?片側のズキズキや危険なサイン解説とは一体何なのか? 詳しい意味を整理してお届けします。
日本鼻科学会や日本口腔外科学会などの学術知見に基づき、頬骨周辺の圧痛をもたらす代表的な4大疾患の特徴、受診すべき診療科、および臨床データを整理しました。自身の自覚症状と照らし合わせる指標として活用してください。
疾患分類痛みの特徴・随伴症状有病・発症データ目安推奨される受診診療科副鼻腔炎(急性・慢性上顎洞炎)頬骨の圧痛、下を向くと悪化するズキズキ感、粘稠な黄色い鼻水、頭重感、嗅覚障害成人の約10〜15%が一生に一度は罹患。風邪の後に続発しやすい耳鼻咽喉科歯性上顎洞炎(奥歯由来)頬骨を押すと痛い片側の症状、奥歯の浮くような痛み・噛んだときの激痛、鼻汁の悪臭片側性上顎洞炎の約70%以上に歯科的要因(虫歯・歯周病)が関与歯科・口腔外科 / 耳鼻咽喉科三叉神経痛(上顎神経障害)数秒〜数十秒の電撃的な激痛、洗顔・メイク・髭剃りなどで誘発、発作の間は無痛年間発症率は人口10万人あたり約4〜5人。50代以降の女性に好発脳神経外科 / 神経内科顎関節症・咬筋筋膜痛症候群頬骨下縁の鈍痛・コリ感、口の開閉時の関節雑音(カクカク音)、朝起きた時の顎のこわばりデスクワーカーの約40%以上にTCH(無意識の歯列接触癖)の傾向あり歯科・口腔外科
表の比較から明らかなように、同じ「頬骨の痛み」であっても、分泌物(鼻水)を伴う炎症なのか、物理的な刺激が引き金となる神経反射なのか、あるいは筋肉の過緊張による筋膜性疼痛なのかによって、訪れるべき診療科は完全に分かれます。痛む側の鼻や奥歯のコンディションを併せて点検することが、迷走を避ける決定打となります。