屋外スタジアム公演における最大の懸念材料が天候です。ヤンマースタジアム長居の設計において誤解されがちなのが「屋根のカバー率」です。一部のドーム球場とは異なり、開閉式屋根ではなく固定アーチ型の屋根が部分的に設置されているに過ぎません。現場検証および設営図面から判明しているヤンマースタジアム長居屋根雨濡れのリアルな境界線は極めてシビアです。
屋根が存在するのはメインスタンドおよびバックスタンドの上空のみであり、北・南のサイドスタンド(ゴール裏)とアリーナ面には屋根が一切ありません。つまり、アリーナ席とゴール裏スタンドは雨が降った瞬間、100%雨水に晒されるエリアとなります。さらに、屋根が架かっているメイン・バックスタンドであっても、下段席(1列目〜15列目前後)は上空からの雨風を完全に防ぐことができません。
実際に現地へ足を運んだファンの証言を検証すると、境界線のシビアさが浮き彫りになります。SNS上の現地レポートでは「バックスタンド上段20列目だったが、風を伴うゲリラ豪雨で膝から下がびしょ濡れになった」「屋根の恩恵を確実に受けられたのは上段25列目以降の奥まったブロックだけだった」という生々しい声が数多く確認できます。風向きが南寄りの場合、雨水はスタジアム開口部から斜めに吹き込むため、「スタンド上段だから傘も合羽も要らない」と油断するのは致命的です。
客席内での傘差しは後方視界を遮るため全席で禁止されており、雨天時はレインコート・ポンチョの着用が絶対条件となります。また、アリーナ席やスタンド前方席では、手荷物を保護するための「70リットル以上の特大ゴミ袋」や「撥水・防水仕様のバッグカバー」を準備していなければ、数時間のライブ中に私物が完全に浸水被害に遭うことになります。