電験三種の取得に必要な標準学習時間は、一般に1,000時間と喧伝されます。これは1日2時間の勉強を毎日続けて約1年4ヶ月かかる計算です。予備知識のある理系出身者や第一種電気工事士ホルダーであれば500〜600時間での合格例もありますが、完全なゼロスタートであれば1,000〜1,200時間は見込んでおくのが安全圏です。
この膨大な時間を無駄に溶かさないために、数ある教材の中から圧倒的な支持を集める王道の参考書ルートを確立しておく必要があります。
王道の参考書攻略ステップ
- ステップ0:数理基礎固め(所要:50〜80時間)
『電気数学の初歩が面白いほどわかる本』などで、オームの法則、分数式、複素数、三角関数の初歩を総復習する。ここを飛ばすと確実に後で座折します。 - ステップ1:入門・基礎インプット(所要:300〜400時間)
『みんなが欲しかった! 電験三種 はじめの一歩』および同シリーズの科目別4冊を採用。フルカラーの図解と平易な解説で、抽象的な電気の物理現象を直感的にイメージ化します。 - ステップ2:過去問徹底演習(所要:400〜500時間)
過去問集の最高峰として名高い『電験三種 過去問マスター』(電気書院)を投入。15〜20年分の過去問がテーマ別に網羅されており、解説の論理的厳密さは他の追随を許しません。 - ステップ3:CBT模試・弱点潰し(所要:100時間)
パソコン画面上で問題を読み、計算用紙に展開するCBT独特の作業負荷に慣れるため、WEB模試や過去問演習ソフトを活用して実践演習を重ねます。
特に『過去問マスター』の評判が高い理由は、単なる選択肢の丸暗記ではなく「なぜその公式が導出されるのか」というプロセスの解説が徹底している点にあります。CBTで数値替え問題や類似出題が増加した昨今、この問題集を3周以上回して解法の定石を身につけた受験生の合格率は跳ね上がっています。