「ちはやぶる 神代も聞かず 竜田川 からくれなゐに 水くくるとは」
この歌が千年の風雪に耐え、現代の私たちの胸を強く打つのは、単なる秋の風景の美しさにとどまらない、人間の剥き出しの情念と不屈の美意識が込められているからです。権力によって肉体を引き裂かれ、二度と結ばれることが許されなかったとしても、言葉の力だけは誰にも奪うことができない。業平が屏風の絵に託した「唐紅の炎」は、今も色あせることなく、私たちの心の中に鮮烈な軌跡を描き続けています。
百人一首の札を手に取るとき、あるいは鮮やかに色づく秋の紅葉を見上げるとき、かつて宮中の片隅で命をかけて愛を叫んだ一人の歌人の情熱に、ぜひ思いを馳せてみてください。 (出典: から くれ ない に みず くくる と は(Yahoo!ニュース))
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