「最近、家族の様子が少しおかしい」と感じた場合、客観的な指標を用いて現状を冷静にアセスメントすることが推奨されます。以下は、医療機関の診断基準(MMSEや長谷川式認知症スケール)のエッセンスを家庭向けに再構築したチェックリストです。
【軽度認知障害(MCI)早期発見のためのセルフチェック項目】
□ 1. 「あれ」「それ」などの指示代名詞が目立ち、固有名詞(知人の名前・番組名)が出てこない
□ 2. 「めんどくさい」「疲れる」と言って、長年の趣味や習慣をパタリとやめてしまった
□ 3. 数分前・数日前に話した同じエピソードや質問を、何度も繰り返す
□ 4. 料理の味が急に濃くなった、あるいは何品も並行して作れなくなった
□ 5. 薬の飲み忘れや重複服用、公共料金の支払い忘れが頻発している
□ 6. 些細な指摘に対して「馬鹿にするな」と激怒したり、極端に疑い深くなったりする
□ 7. 慣れ親しんだスーパーや帰り道で、方向感覚を失い迷うことがある
□ 8. 会話の返答が「そうだね」「いいんじゃない」と曖昧になり、話が噛み合わない
上記8項目のうち3項目以上に該当し、その状態が半年以上継続している場合は、決して「歳のせい」と自己判断せず、かかりつけ医や地域の地域包括支援センター、物忘れ外来(メモリークリニック)への相談を検討してください。