多くの比較サイトやプロモーションでは「配信数〇十万本突破」「月額わずか数百円」といったキャッチコピーが躍ります。これらを表面的に受け止めて契約すると、大きな落とし穴に直面します。作品数や月額料金だけで決めると損をする最大の理由は、「見放題作品」と「都度課金(レンタル)作品」の割合がサービスによって根本的に異なるからです。
一般的に公表される「総配信数」には、映画だけでなくテレビアニメの各エピソードや短尺バラエティ、音楽ライブ、さらには電子書籍まで合算されている場合があります。さらに深刻なのが、新作映画の扱いです。話題の劇場公開作が配信プラットフォームに登場したとしても、その大半は「見放題」ではなく、1本あたり数百円の追加課金を支払うレンタル形式で提供されます。月額料金が安く抑えられていても、新作を月に2〜3本観るだけで合計出費が跳ね上がり、結果的に高額プランの他社サービスより割高になる逆転現象が頻発しています。
また、画質や音響フォーマットの差別化も見逃せません。最安プランでは画質がHD止まりで、テレビの大画面で視聴した際に粗さが目立ったり、家族で別々の端末から同時に楽しめない制限が設けられていたりします。映画鑑賞において妥協できないポイントを無視して料金だけで選ぶと、日常の視聴体験そのものが損なわれてしまいます。