有名人のゴシップを消費して私刑を楽しむだけの芸能スキャンダル報道には、強い批判の目が向けられるようになった。SNS上での行き過ぎた誹謗中傷や正義中毒による過激な叩き行為は、時にターゲットを精神的失脚に追い込む暴挙となり得る。
いまメディアに求められているのは、事件を好奇の目で見つめる過熱報道ではなく、構造的な問題を分析する社会問題ジャーナリズムの視点だ。なぜいじめが起き、なぜ長年放置されたのか。加害者側の反省と再生のプロセスをどう設計すべきなのか。真相を冷静に検証し、制度的な再発防止へと繋げる報道の真価が試されている。