採血現場で働く看護師や臨床検査技師を対象にした聞き取り調査やコミュニティの生の声を集約すると、現場が最も困惑するのは「食事をしてしまったこと」そのものではなく、「食事をした事実を隠されること」に集約されます。
「朝ごはんを食べてきたことを隠して採血を受けられると、検査機のエラーが出たり、後から医師がカルテを見て『急激な代謝異常が起きている』と大騒ぎになり、結局患者さんへの電話確認や呼び出しが発生します。申告さえしてくれれば、検査項目を随時血糖に切り替えるか、医師の指示で脂質項目だけ除外して後日回しにするなど、いくらでも安全な処置が取れるのです」(健診センター勤務・看護師の証言)
では、現場では実際にどのように伝えるのが最もスムーズなのでしょうか。病院や看護師への申告方法は、過度な言い訳を挟まず、客観的な事実のみを簡潔に提示するのが鉄則です。
【受付窓口・採血室での申告テンプレート】
「申し訳ありません。注意事項を見落としており、今朝〇時〇分頃に【食べた内容:例・食パン1枚とカフェオレ1杯】を摂取してしまいました。血液検査の項目について、どのように進めればよいか医師の指示を仰げますでしょうか」
申告を行うタイミングは、「受診時の総合受付」と「採血台に座った瞬間」の計2回が理想です。受付で伝えた情報が採血担当の看護師へ確実に申し送りされているかを確認するため、採血針を刺す直前にも「受付でもお伝えしたのですが、今朝〇時にパンを食べてしまっています」とリマインドすることで、医療安全上の二重チェックが成立します。