筆者が平日の午前10時、休日の午後2時、そして平日の早朝7時に現地取材を重ねて検証したところ、時間帯によって境内の空気感は180度異なることが判明しました。
もっとも混雑が激化するのは、国内外の観光客が活動を開始する午前10時30分から午後3時30分にかけてです。獅子殿の正面に設けられた撮影ポイントには、自撮り棒や三脚(使用マナーの注意対象)を持った人々で常時20〜30人規模の行列が発生。大型観光バスやタクシーで乗り付ける団体客も重なり、境内はさながら観光地のフォトブースのような活況と喧騒に包まれます。この時間帯に訪れると、静かに手を合わせて祈りを捧げる情緒を味わうことは困難と言わざるを得ません。
一方で、早朝6時30分の開門から午前8時30分頃までの境内は、驚くほど静謐です。近隣住民が日課の散歩がてらに手を合わせ、朝日が獅子頭の金色の目を斜めに照らし出す様子は、神域ならではの神々しさに満ちています。社務所の窓口(御朱印やお守りの授与)は通常午前9時頃からオープンするため、「午前8時過ぎに到着して静かに本殿へ参拝し、撮影を済ませた後に授与所の開始を待つ」のが、混雑を回避して神威を最大限に受け取るためのプロの推奨ルートです。