富士山に登ったことがある方ならご存じかもしれませんが、山頂は平らな一つの頂ではなく、巨大な噴火口(お鉢)を取り囲む複数の峰(八神峰)によって形成されています。では、私たちが普段口にする「3776m」とは、山頂のどの地点を指しているのでしょうか。
国土地理院が定める日本の公式最高標高は、富士山火口の南西側に位置する「剣ヶ峰(けんがみね)」に設置された三角点の数値を基準としています。
かつて富士山測候所が設置されていたことでも知られる剣ヶ峰ですが、詳細な測量データでは標高3775.51m(二等三角点「富士山」)となっており、一般的な地図や教科書では四捨五入して「3776m」と表記されています。一方で、三角点よりわずかに高い岩盤部分(旧測候所跡地付近)の実測値としては3776.24mが計測されており、いずれの基準を採用しても四捨五入表記は「3776m」に統一されています。