一人暮らしにおけるネット回線選びにおいて、「ホームルーターと光回線のどっちを選ぶべきか」という問いに対する絶対的な正解は存在しません。正解はユーザーが暮らす住居の設備状況と、日々の生活様式の中にあります。
賃貸アパートやマンションにおいて、「一人暮らし向けWi-Fiの工事不要」というアドバンテージは非常に強力です。光回線を導入する場合、賃貸借契約書に基づき大家や管理会社から開通工事の承諾を得る必要があり、建物の構造(MDF盤の空き状況や配管の劣化)によっては物理的に工事が不可能な物件も存在します。また、春の引越しシーズンなどは工事業者の予約が殺到し、開通まで2カ月近く待たされるケースも珍しくありません。ホームルーターであれば、申し込みから数日で端末が届き、コンセントに差し込んだその瞬間からWi-Fi環境が手に入ります。
一方で、通信の絶対的な安定性と大容量通信の頻度を求めるなら、依然として光回線に軍配が上がります。日常的に4K高画質動画をストリーミング再生する、大容量の業務データをやり取りする完全在宅ワーカーである、あるいは前述の通りオンライン対戦ゲームを本格的に楽しみたい場合は、多少の手間と初期費用をかけてでもマンションタイプの光回線を選択するのが賢明な選択と言えます。引越しの予定が当面なく、2年以上同じ住居に住み続ける確証があるかどうかも、判断の大きな分かれ目です。