東京都立王子総合高校の最大の強みは、1年次に全員が受講する「産業社会と人間」を起点とした体系的なキャリアガイダンスと、2年次以降に広がる100科目以上の豊富な選択科目群です。同校では主に5つの系列領域が用意されており、生徒は自らの進路希望に合わせてオリジナルな時間割を構築します。
用意されている系列領域は、大学文系学部を目指す「人文・社会系列」、理系や医療看護系を視野に入れた「自然・環境系列」、簿記やITスキルを磨く「情報・ビジネス系列」、福祉・保育・食物・被服を学ぶ「生活・福祉系列」、美術・音楽・デザイン・身体表現を探求する「表現・芸術系列」など多岐にわたります。こうした独自の履修モデルにより、普通科では体験できない実習や専門講義を高校段階から受講可能です。
ただし、教育社会学的な観点から留意すべきは「自己決定責任の重さ」です。普通科のように全員が一律のカリキュラムで受験対策を進めるわけではないため、選択した科目構成によっては一般選抜での難関私大・国公立大受験に必要な科目が不足するケースがあります。早期に自己の進路を見極め、計画的な履修計画を立てる自己管理能力が強く求められます。