スパッタ防止スプレーの選び方|水性油性の違いと溶接欠陥防止の極意

スパッタ防止スプレーの選び方|水性油性の違いと溶接欠陥防止の極意

スパッタ防止スプレーの選び方|水性油性の違いと溶接欠陥防止の極意の全貌を丁寧に掘り下げてご紹介します。

Q1:ステンレス鋼に軟鋼用のスパッタ防止スプレーを使っても問題ありませんか?
A1:避けるべきです。軟鋼用スプレーには塩素や硫黄化合物、あるいは微量の鉄粉成分が含まれている場合があり、ステンレス表面に付着すると「もらい錆」や「粒界腐食」の原因になります。必ず「ステンレス用」と明記された塩素フリー・無機系の専用剤(タセト・スパノンSなど)を使用してください。

Q2:スパッタ防止剤を塗ったまま上塗り塗装しても大丈夫ですか?
A2:製品の仕様によります。「直接塗装可能型」と明記されている特殊樹脂被膜タイプであれば、一般的な防錆プライマーやフタル酸系塗料の塗布が可能です。ただし、電着塗装や粉体塗装、精密な焼付塗装を行う場合は、密着不良やハジキを防ぐために完全な脱脂洗浄工程が必須となります。

Q3:スプレーを塗布してから溶接するまでの乾燥時間はどれくらい必要ですか?
A3:溶剤系(油性)スプレーであれば塗布後30秒〜2分程度で揮発します。水性タイプの場合は5〜15分程度が目安です。液滴が残った湿潤状態でアークを飛ばすとブローホールが発生するため、指触乾燥(触れても指につかない状態)を確認してから溶接を開始してください。

田中 結衣
著者

田中 結衣

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。