ネット上の掲示板やSNSでは、USJ進撃の巨人の終了理由をめぐって「VR機器のトラブルが多発したからではないか」「ライセンス料の高騰で折り合わなかったのではないか」といった憶測が飛び交いました。しかし、公式発表資料およびテーマパーク運営の構造的ビジネスモデルを精査すると、そうしたネガティブな噂は事実無根であることがわかります。
最大の理由は、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンが展開する「ユニバーサル・クールジャパン」というブランド戦略そのものにあります。この企画は常設アトラクションとは異なり、日本が世界に誇るトップエンタメIPを数ヶ月から半年程度の期間限定で入れ替えるローテーションモデルを採用しています。使用される施設である「スペース・ファンタジー・ザ・ライド」の建屋は、『名探偵コナン』や『鬼滅の刃』『呪術廻戦』など、その時々の最旬IPへ改装される宿命を背負っているのです。
さらに、アニメシリーズの放送スケジュールとの連動性も見逃せません。2015年の初開催から2020年、そして原作コミックス完結後の2022年開催に至るまで、常にアニメのクライマックス展開と歩調を合わせてきました。制作委員会および合同会社ユー・エス・ジェイの事業計画において、物語の大きな節目とともに一つのプロモーションサイクルを完結させたというのが、客観的事実に裏打ちされた真相です。