堂内に一歩足を踏み入れると、ひんやりとした空気が全身を包み込む。天井を見上げれば、石とガラスの隙間から差し込む自然光が、時間帯によってその角度と色彩を刻々と変えていく。午前中の澄んだ光、正午の力強い光、そして夕刻の柔らかく温かい光。ここには、同じ瞬間は二度と存在しない。
水が滴る音が静かに響き渡る。地下から湧き出る水が壁を伝い、心地よいせせらぎとなって空間を満たしているのだ。視覚だけでなく、聴覚、そして肌で感じる温度。すべてが計算され尽くしているようでいて、どこまでも自然体なのだから驚かされる。