朝ドラで大きな足跡を残した吉岡里帆は、その後もNHKのドラマ作品において独自の存在感を示し続けます。単なる人気女優の枠に収まらず、社会派作品から心温まるヒューマンドラマまで、その演技の幅を急速に広げていきました。
特に高い評価を獲得したのが、2022年にBSプレミアムで放送され、翌2023年にNHK総合のドラマ10枠でも全国放送された『しずかちゃんとパパ』です。ろう者の父親(笑福亭鶴瓶)を支えるコーダ(耳が聞こえない親を持つ聞こえる子ども)の娘・野々村静役を熱演。手話を交えた繊細な感情表現と、親子愛のリアルな葛藤を見事に体現し、数々の賞賛を浴びました。
さらに、ネット社会の闇を鋭く切り取った土曜ドラマ『デジタル・タトゥー』(2019年)や、ブレイク前夜に出演したドラマ10『美女と男子』(2015年)など、出演作ごとに異なる表情を見せ、確固たる実力派女優の地位を築き上げました。