アニメ第2期『渋谷事変』において、七海建人の最期を描いた第42話(通算第42話/第2期第18話)「理非」が放送された際、その反響は日本国内にとどまらず全世界を席巻しました。
この爆発的な人気の背景には、声優・津田健次郎氏による圧倒的な演技力があります。低く落ち着いた声質の中に、日々の疲弊、社会への諦念、そして消えることのない人間味を滲ませた表現は、七海建人という造形に唯一無二の命を吹き込みました。最期の独白で見せた消え入りそうな声の震えと、虎杖へ向けた澄んだ語り口の対比は、多くの視聴者の涙を誘いました。
さらに注目すべきは、マレーシアをはじめとする海外での異例の現象です。七海が最期に夢見たマレーシアのリゾート地「クアンタン(Kuantan)」は、放送直後からGoogleマップ上で「Nanami Kanto Beach」などのスポットがファンによって多数登録され、マレーシア政府観光局が公式SNSで反応するほどの聖地巡礼ブームへと発展しました。
SNSや海外のレビューサイトでは、「過酷な労働環境に耐えながら、後輩のために身を粉にして散っていったナナミンは、全世界の労働者の代弁者だ」「冷たい現実の中で最も温かい大人の姿を見せてくれた」といった共感の声が今もなお絶えません。