多賀町から菰野町・いなべ市方面へと抜ける国道306号ルートは、信号が少なく風光明媚なことから、物流関係者やツーリング層から支持を集めています。しかし、日常的に利用する地元ドライバーや運送事業者の証言からは、平坦なバイパス区間と山岳区間の極端なギャップが浮き彫りになります。
現場取材および利用者の実態証言によると、特に警戒すべきは「天候の急変」「ブラインドカーブでの大型車同士のすれ違い」「野生動物の飛び出し」の3点です。
鈴鹿山脈周辺は気流がぶつかりやすく、平野部で曇り空であっても鞍掛峠付近では激しい濃霧や局地的大雨に見舞われます。路面には湧水や落石が散乱している箇所があり、夜間走行時には視界不良によるパンクや脱輪事故が散見されます。さらにシカやイノシシ、サルなどの生息密度が高く、コーナーを曲がった直後の衝突事故が後を絶ちません。地元運送会社関係者も「ナビの到着予想時間は好天時の乗用車基準。雨天や夜間は迷わず迂回路を選ぶのが業界の常識」と語っており、地図上の最短距離だけで判断することの危うさを指摘しています。