作品を語る上で避けて通れないのが「度重なる休載」の歴史です。ネット上ではかつて「ゲームのやりすぎ」といった根拠のない憶測が飛び交うこともありましたが、その実態は想像を絶する重度の腰痛と身体的限界との闘いでした。
展覧会「PUZZLE」の直筆メッセージや著者公式の手記において、冨樫氏は「イスに座れない状態での執筆」「寝たきりでクッションを挟んで原稿を描いていた過酷な日々」を生々しく告白しています。漫画のコマ割りやキャラクターの表情、背景のトーン指示に至るまで、自身のペンタッチと作家性に徹底してこだわる完璧主義ゆえに、アシスタントへの丸投げを拒み続けてきた背景があります。
しかし、著者公式Xアカウントの開設以降、原稿の進捗状況が日々可視化されるようになり、近年ではデジタルツールの導入やネーム先行体制の確立など、健康面を最優先にした新しい制作パイプラインが構築されつつあります。不定期連載という形式を取りながらも、読者は作家の命を削るような創作姿勢に深い敬意を払い、最新話を心待ちにしています。
【プロの結論】ハンターハンターを楽しめる人・途中で挫折しやすい人の判断基準
作品の性質が極めて特異であるため、これから読み始めるにあたっては向き・不向きがはっきりと分かれます。
【向いている人の特徴】
- 登場人物の細かな心理戦や、緻密なルール設定を読み解くのが好きな人
- 勧善懲悪ではなく、人間の暗部やエゴイズムを描いたサスペンスが好きな人
- 伏線回収や考察をSNSやファンコミュニティで語り合いたい人
【途中で挫折しやすい人の特徴】
- シンプルな王道バトルとハイテンポなストーリー進行だけを求める人
- 活字量の多い解説や複雑な組織図の読解にストレスを感じる人
- 週刊連載のように毎週決まったペースで続きを消費したい人