市場グルメの代名詞といえば中央卸売市場のおすすめ海鮮丼ですが、実は魚介類以外のメニューにも驚くべき名作が隠されています。過酷な肉体労働をこなす市場関係者は、毎日刺身ばかりを食べているわけではありません。エネルギー源となる「ガッツリ系」の定食こそが、市場食堂のもう一つの真骨頂です。
その代表格が、朝競り落とされたばかりの豚肉や牛肉を使った肉料理です。肉厚のチャーシューを半熟目玉焼きとともに豪快に焼き上げた「チャーシューエッグ定食」や、秘伝のタレで香ばしく炒めた「豚生姜焼き定食」は、ご飯が何杯でも進むソウルフードとして定評があります。
さらに見逃せないのが、市場の揚げ物技術です。仕入れたてのアジを贅沢に揚げた肉厚でフワフワのアジフライや、大ぶりの牡蠣フライは、冷凍食品とは次元の異なるジューシーさを誇ります。海鮮丼を目当てに訪れたものの、隣の常連客が食べている定食の香りに惹かれて注文を変更する人が後を絶たないのも市場食堂ならではの光景です。