爪の異変は糖尿病のサイン?初期症状で見落とせない爪の変化と見分け方

爪の異変は糖尿病のサイン?初期症状で見落とせない爪の変化と見分け方

爪の異変は糖尿病のサイン?初期症状で見落とせない爪の変化と見分け方についての真相をご紹介します。

インターネット上の言説では「爪の縦筋=糖尿病の決定打」といった極端な煽りや、逆に「足の爪の変形くらいで病院に行く必要はない」という軽視が見受けられますが、双対して大きな誤解です。真に警戒すべきは、糖尿病性末梢神経障害と足の爪のトラブルが結びついたときに起こる病態の急激な悪化です。

高血糖が長期間続くと、末梢神経が障害されて足先の痛覚・温痛覚が麻痺していきます。健康な人であれば巻き爪が肉に食い込んだり、深爪で炎症を起こしたりすれば強い痛みを感じて手当てをします。しかし、神経障害を抱える糖尿病患者は激痛を感じません。靴の中で爪が食い込んで化膿していても気づかず、靴下に膿や血が付着して初めて異変を認識するという事態が頻発します。

傷口から黄色ブドウ球菌などの細菌が侵入すると、免疫力低下と末梢血流障害が相まって感染は皮下組織から骨にまで一気に拡大します。これが巻き爪から足壊疽(えそ)へ至る典型的なプロセスであり、最悪の場合は下肢切断を余儀なくされるケースも存在します。「たかが爪の変形や巻き爪」と侮ることは、糖尿病医療においては命取りになりかねない危険な盲点です。

小林 直樹
著者

小林 直樹

シンプルで洗練された住まいづくりとインテリアコーディネートのアイデアを提案しています。