Cad/Cam冠をおすすめしない理由とは?割れる噂の真相と後悔防ぐ選択基準

Cad/Cam冠をおすすめしない理由とは?割れる噂の真相と後悔防ぐ選択基準

Cad/Cam冠をおすすめしない理由とは?割れる噂の真相と後悔防ぐ選択基準について分かりやすく解説いたします。専門家の見解をチェックしてください。

医療経済学や行動心理学の知見に照らすと、患者は「目先の金銭的負担の軽さ(保険適用による数千円の出費)」を過大評価し、「将来発生する再治療の金銭的・身体的コスト(数年ごとのやり直しや歯の喪失リスク)」を過小評価する「現在志向バイアス」に陥りやすい傾向があります。目先の「白い歯が安く入る」という快楽原則だけで選ぶと、5年後、10年後に歯冠崩壊という手痛いしっぺ返しを受けることになります。

臨床現場の客観的データと素材の特性を総括し、CAD/CAM冠を選択して良い人と、絶対に避けるべき人の条件を提示します。

CAD/CAM冠をおすすめできる人の条件

  • 金属アレルギーの確定診断がある人:銀歯による掌蹠膿疱症や皮膚炎などの全身疾患を避けるため、保険適用のメタルフリー治療が医学的に強く推奨されるケース。
  • 小臼歯(4番・5番)の治療で、噛み合わせの力が標準以下の人:強い負荷がかかりにくく、会話時に目立ちやすい部位であれば、費用対効果を発揮できる。
  • 院内完備のセレック等で超短期間・即日完了を最優先したい人:設備の整った医院において、多忙で通院回数をどうしても減らしたいビジネスパーソンなど。
  • 数年後の摩耗や変色、再治療の可能性を十分に理解・受容できている人。

CAD/CAM冠を絶対におすすめしない(慎重になるべき)人の条件

  • 日常的な歯ぎしり、就寝中の食いしばり、噛みしめ癖を自覚・指摘されている人:短期間での破折や脱落、歯根破折の危険が極めて高くなります。
  • 大臼歯(奥歯の6番・7番)の単独冠やインレー治療を検討している人:咀嚼圧に耐えきれず、自己歯質のチッピングを招く恐れがあります。
  • 天然歯と見分けがつかない審美性や、長期にわたる白さの維持を求めている人:数年以内の吸水変色や着色が避けられません。
  • 可能な限り自分の歯を削りたくない人、1本の歯を20年・30年と持たせたい人:切削量が多く、二次虫歯のリスクを考慮すると、ゴールド冠やジルコニア冠が適しています。
山口 彩花
著者

山口 彩花

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。