テニスの世界ランキングを正しく理解するうえで欠かせないのが、獲得ポイントの計算ルールです。ATP・WTAともに「過去52週間(約1年間)の獲得ポイントの合計」で順位が決まるローリングシステムを採用しています。
ここで重要なのが「失効ポイント(ディフェンディング・ポイント)」の概念です。例えば、前年の同週に行われた大会でベスト4に進出して大ポイントを獲得していた場合、翌年の同じ大会で同等以上の成績を残さなければ、その差分だけ保有ポイントが減少し、ランキングが下降してしまいます。「前年に好成績を残した大会ほど、翌年の防衛ハードルが上がる」というシビアな仕組みが、毎週のランキング変動のドラマを生み出しています。
大会の格付けに応じたポイント配分も明確に定められています。最も名誉ある4大大会(全豪、全仏、ウィンブルドン、全米)の優勝者には2000ポイントが付与され、それに次ぐATPマスターズ1000/WTA1000大会では優勝者に1000ポイントが与えられます。上位に定着するためには、グランドスラムでの早期敗退を避けつつ、年間を通じてハイグレードな大会でコンスタントに勝ち進む総合力が求められます。