H3の成功に甘んじることなく、JAXAの視線はすでに「その先」を見据えている。世界市場で猛威を振るうSpaceXの「ファルコン9」や「スターシップ」に対抗するため、機体を捨てずに回収・再利用する再使用型ロケットの研究開発が佳境を迎えている。
フランス宇宙機関(CNES)やドイツ航空宇宙センター(DLR)と共同で進める小型再使用ロケット実験機「CALLISTO(カリスト)」をはじめとする実証データは、次世代の主力機へと直接フィードバックされる。1回揚げて終わりではなく、何度も空を往復する時代へ。燃料の最適化や着陸用脚部エンジンの精密制御など、日本の精密工学が再び世界を唸らせる準備を進めている。