公共交通機関との連動も、この場所が成功を収めている大きな要因の一つだ。高松琴平電気鉄道(ことでん)が発行する「仏生山温泉おんせん割符」は、旅行者の間で名物チケットとして定着している。
この切符には、電車の一日乗車券と温泉の入浴券、さらにはオリジナルうちわ(これが乗車券の役割を果たす)などがセットになっている。車社会の香川県において、あえて「電車に乗って温泉に行く」という体験価値を創出したインパクトは大きい。2026年の今も、レトロなことでんの車窓から讃岐の風景を眺めつつ、うちわを手にした旅行者が駅を降り立つ風景は、高松の風物詩となっている。