桜のシーズン中、蹴上インクラインは文字通りの「芋洗い状態」に陥ります。幅数メートルの線路敷に数千人もの観光客が押し寄せ、写真撮影スポットである中央のレール上は記念撮影の順番待ちで埋め尽くされます。ストレスなく美しい景観を堪能するには、時間帯ごとの特徴を把握した明確な行動プランが不可欠です。
現地を継続取材している立場から断言できるのは、「午前7時までに現地へ到着すること」が、蹴上インクラインの混雑状況と回避策における唯一無二の最適解だという事実です。早朝の様子を実際に観察すると、夜明けとともにカメラ愛好家やウェディングフォトの前撮り組が集まり始めますが、全員がマナーを守りながら手際よくシャッターを切るため、トラブルもなく非常に穏やかな時間が流れています。
午前8時を回ると地下鉄からの来訪者が爆発的に増え、11時を過ぎる頃にはレールの上を歩くことすらままならなくなります。混雑を徹底的に避けたい場合は、地下鉄東西線の始発〜早朝便を利用し、日の出直後の清冽な空気の中で散策を完結させるスケジュールを組むのがプロの鉄則です。